フロンの漏洩点検は義務化されています。
2015年4月に施行されたフロン排出抑制法により、業務用冷凍空調機器に「すべての機器の簡易点検(3か月に1回)」「7.5kw以上の機器の有資格者による定期点検(1~3年に1回)」が必要となりました。
フロン排出抑制法の義務に違反した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。
点検対象機器
第一種特定製品(業務用の空調機器および冷凍冷蔵機器などの冷媒としてフロン類が使われているもの)が、対象となります。
第一種特定製品は、様々な建物に設置されています。
デパート・店舗・学校・病院など幅広い施設が点検の対象になります。
点検対象者
第一種特定製品を所有権を有する者(所有者)が管理者となり、対象者となります。
所有及び管理の形態 | 管理者となる人 |
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自己所有・自己管理 | 設備を所有する人 |
リースやレンタル | 所有者ではなく日常的に使用、管理をしている人 |
他人所有・他人管理 | テナント利用者ではなくビルのオーナー |
点検を怠った場合
点検を怠った場合、以下の罰則が所有者に科せられます。
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- フロン類をみだりに放出した場合
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1年以下の懲役または50万円以下の罰金
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- 機器の使用・破壊等に関する義務について、都道府県知事の命令に違反した場合
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50万円以下の罰金
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- 算定漏えい量の未報告・虚偽報告の場合
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10万円以下の過料
対象器機の点検について
フロン漏えい点検には、管理者自ら点検できる「簡易点検」と、専門業者に委託しなければならない「定期点検」の2種類の点検があります。
7.5kw以上の第一種特定製品(点検対象機器)においては、専門業者(有資格者)による定期点検を行わなければなりません。
定期点検の対象となる機器は、冷凍空調機器の室外機などの銘板から確認することができます。
簡易点検
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- 点検実施者
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管理者または業者に依頼
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- 点検頻度
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すべての第一種特定製品…3か月に1回以上
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- 点検内容
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項目別に目視での点検
業務用エアコン 室外機点検 - 機器の異常振動・異常運転音
- 機器及び機器周辺の油にのにじみ
- 機器の傷の有無、熱交換器の腐食、錆びなど
室内機点検 - 熱交換器の霜付きの有無
冷凍冷蔵ショーケース
業務用冷凍冷蔵庫室外機点検 - ショーケースや業務用冷凍冷蔵庫の温度
- ショーケース内部の熱交換器や配管の油のにじみの有無
- ショーケース周辺の油のにじみ
室内機点検 - 機器の異常振動・異常運転
- 機器室外機周辺の油のにじみ
- 室外機のキズの有無、熱交換器の腐食、錆びなど
業務用冷凍冷蔵庫 - 熱交換器(凝縮器・冷却器)の霜付き、油のにじみの有無(室内機)
- 冷凍機周りの油のにじみ、異常振動、異常運転
定期点検
7.5kw以上の第一種特定製品(点検対象機器)は、専門業者(有資格者)による定期点検を行わなければなりません。
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- 点検実施者
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専門業者に依頼(有資格者のみ)
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- 点検頻度
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業務用エアコン[7.5~50kw]…3年に1回以上
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業務用エアコン[50kw以上]…1年に1回以上
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業務用冷凍冷蔵庫[7.5kw以上]…1年に1回以上
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- 点検内容
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直接法や間接法による専門的な冷媒漏えい検査
対象器機の点検について
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- お問い合わせ
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- メール打ち合わせ
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お電話でも対応可能です。
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- お見積り
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お見積書を作成し、提出致します。
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- 点検
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不具合があった場合、修理のお見積りを作成致します。
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- 点検・不具合報告
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点検内容の報告を致します。また、不具合による修理を行った場合は、不具合及び修理内容の報告を致します。