遠隔で安全運転をしているか確認をしたり、今どこにいるかを確認したりすることができたらいいですよね。弊社のグループ企業では、遠隔で運転技術や今いる場所が分かる製品を開発しています。
トラック業界の実情と共に遠隔で運転技術が分かる製品をご紹介いたします。
人材不足のトラック業界
国土交通省の交通政策白書による、2017年度全国のトラックドライバー数は約83万人と報告されています。同調査では、2020年度に不足するドライバー数は約10万人と予測しています。ここ数年、ドライバー不足が懸念されており荷主企業も鉄道や海上輸送等にもシフトしながら苦戦している様です。新たな動き
トラックドライバーの高齢化や自社ドライバー不足に悩まされている物流会社は新たな取り組みに挑戦しています。ドライバーを募集しても経験者の応募がなく、新人を即戦力となるまでの教育にも時間と経費が掛かっていました。そこで未経験者を採用し短期間で教育する事に成功した例をご紹介させて頂きます。
自社車両に後付け出来る追突防止補助AIシステムを搭載する事で、新人ドライバー教育に貢献しているそうです。このシステムは前方の車両や歩行者、車線逸脱などをモニターし危険を事前に察知し警報音でドライバーに注意喚起します。車両事故の大部分はバックやカーブ時の接触が大半です。
しかし、追突や歩行者を巻き込む重大事故は車両前方不注意と居眠りが原因でした。車間距離や車線逸脱で警報が鳴る為、ドライバーは警報がならない運転を自然と習得出来る効果が報告されています。通常、装着から1カ月経過すると警報数は50%減少し事故やクレームが激減したそうです。
車両管理責任者は、多数のドライバーのデータを全てチェックする事は不可能ですが、このシステムは警報時のイベント画像のみ管理者へ自動送信出来る為、管理者は遠隔から危険運転を把握する事が可能です。未経験者の入社初年度はやはり事故率が高いが、それを徹底的に防止する事で安全向上と人材定着を図っています。また新人アンケートによる『教育がしっかりしているから安心して仕事が出来る』との口コミで更に新人増加している様です。
まとめ
年々増加している自動車事故、ここでもAIの能力が私達の命をガードしてくれています。またトラックドライバー不足による業界の悪循環にも貢献していました。弊社のグループ企業でも、安全運転をしているか遠隔で分かる製品を販売しています。
「車」の状態を高精度に検出する独自のアルゴリズムがセンシングデータをお客様が求める価値ある情報に変換します。