コロナ対策として特別な換気システムがあると思えるような記載ですが、飲食店の場合、業務用換気扇があれば同じようなことが言えます。
では、業務用の換気扇だとどれくらいで空気が入れ替わるのでしょうか。
換気量の計算方法
厨房の面積と厨房ない業務用換気扇、店舗ホール面積と店内換気量を計算することで全体の店内空気が何分で入れ替わるのかが計算できます。例えば、店内面積20坪ぐらいのお店で厨房に1000㎥と250㎥の換気扇、店内に1250㎥の換気扇がある場合
厨房換気扇1250㎥+店内換気1250=2500㎥/h(時)=41.6㎥/m(分)
店舗容積(面積×高さ)=66㎥(3.3㎥×20坪)×3.2m(天井高さ)=211.2㎥
店舗容積211.1㎥÷排気量41.6㎥/m=5.69(分)
という計算により約6分で店内空気が入れ替わっていることになります。
調理するもので換気時間は変わってきますが焼鳥屋さんは早く、ほかの飲食店でも5分ぐらいが多いです。
業務用換気扇のサイズはあまり変わらないので小さいお店のほうが換気時間が早い傾向があるようです。
必要換気量
[table “64” not found /]空気の入れ替えは必要だけど
お客様が安心して入店していただくためには、空気の入れ替えを頻繁にするほうがいいです。換気扇を使用して換気するのもいいですが、可能であれば窓を開けるなどの換気が重要です。これからの季節は、窓を開けると気持ちのいい風が入ってくるので快適に過ごすことができると思いますが、真夏の暑さを考えると現実的ではないと思います。
なぜなら、お店における空調換気は「心地よさ」と直結しているからです。
個人的には夏場、空調の近くに案内されると寒さで長居する気がなくなりますが、暑すぎるのもできれば遠慮したいです。
さらに、窓を開けるということはせっかく整えた気温を外気と入れ替えているので、エネルギー効率が悪くなり空調費用は余分にかかってしまいます。
今年、換気装置導入に補助金を利用するお手伝いをしましたが、補助事業ということもあり空調費用などを計算すると全熱交換機という機器は十分な換気をするのにエネルギーを合理的に使用しているのでかなり優れた機器だと思いました。
まとめ
飲食店以外も人の多い施設については様々な決まりがあります。最近は、二酸化炭素濃度も測定することができる機器の導入が進んでいます。全熱交換器についてのご相談も承っておりますので、お店の換気を効率よくしたいとお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。